とりあえず総合病院でちゃんと調べてもらおうと思い、1番近い総合病院に行きました。
そこで担当医の先生から言われたのが、「一般的に血管の分岐の血流の当たる場所に動脈瘤は出来ることが多い。
しかしまめきびさんの場合は分岐ではないところにある、そこが心配。
血管が脆くなることで、層のようになる解離性の動脈瘤という懸念もある」
そしてカテーテル検査を受けることになりました。
実は検査のことも結果説明のこともあまり覚えていません。
解離性の未破裂脳動脈瘤のことは一言もなかった説明だったと記憶しています。
説明の時は緊張して、いつも帰宅してから、「あれを聞けばよかった」と後悔することが多く。
その後経過観察で検査するたびに、手術を検討してみてはどうかと打診され、そこからはまた手術についてネットを漁る毎日。
担当の医師から手術を勧められるたびに、なぜか「この先生、手術がしたくてたまらない」と受け取ってしまう自分。
ネットを見れば、ガイドラインがあり、小さくても動脈瘤の形状によること、5㎜以上の大きさ、動脈瘤の成長というのが目安になっているようでした。
いざ手術と聞くと、どうしても心が付いて来ず、担当医の先生が嫌いとかではないけれども、この人に命預けていいのかとさえ思うようになりました。
ネットで調べると、年間の手術件数が病院ごとに見ることができます。
私が住んでいるところは田舎なので、大きな病院は市内に2つしかありません。
手術するならとかなり悩み、もう1つの大学病院が明らかに手術件数が多いことから、そちらの大学病院に変わることに決めました。
いざ手術となった時に、少しでも実績のある病院がいいですから。
担当になって頂きたい教授の先生が担当の曜日が初診になるように調べ、その曜日に病院に行きました。
そして病院を変わりました。
診ていただきたかった地位のある教授が担当になりました。
持参した紹介状、そして改めて検査した[未破裂脳動脈瘤]の画像から、動脈瘤が小さいこと、いびつな形状ではない動脈瘤であること、手術を急がなくてもいいという話がありました。
その話を聞いてとてもホッとした記憶があります。
しかし、まっ白い画用紙に黒い点があれば気になるように、健康体だと思っていたのに低確率でも破裂する可能性のある動脈瘤が今この時もこの頭に存在していることが、仕事をしていても家事をしていても常に付きまとい、心が晴れることがありませんでした。
何歳まで生きれるのだろう。
子どもたちはまだ大学生と高校生。
2人とも男の子で、2人とも親元を離れ下宿生活をしています。
家のこと全て私が管理しているので、私が突然いなくなったらみんな困るだろうな、やっぱり悲しんでくれるのかな、なんて。
動脈瘤がなくなって欲しい、でも手術は怖い、ずっと心が揺れている状態でした。